A.不妊症の検査や治療は月経周期に合わせて行う必要があります。はじめての受診は生理3~5日目をおすすめします。
Q&A
はじめての受診について
- Q.不妊治療を考えている場合、どのタイミングで受診するのが良いですか?
- Q.生理3~5日目に受診できない場合はどうしたらいいですか?
A.生理3~5日目以外の日に受診していただいても大丈夫です。初診時に今後の検査・治療のスケジュールを説明します。 月経周期の時期によって行える検査が違うため、できることから始めていきましょう。
不妊検査について
- Q.ブライダルチェックと不妊検査の違いは何ですか?
A.検査の対象や目的が異なりますので、以下の表を参考にどちらが該当するかご確認ください。 また、ブライダルチェックは基本的に1回の受診で完了しますが、不妊検査は複数回の受診が必要となります。
ブライダルチェック | 不妊検査 | |
---|---|---|
対 象 | 将来の妊娠・出産に影響を与える可能性のある疾患の有無を調べる | 妊娠しづらい原因を調べる |
目 的 | 結婚を考えている方 結婚し将来妊娠を考えている方 |
現在妊娠を希望しているカップル | 検査内容 | ホルモン検査 感染症検査 子宮頸がん検査 精液検査 |
ホルモン検査 子宮卵管造影検査 超音波検査 精液検査 |
タイミング指導・人工授精について
- Q.採精後のカップを持ち運ぶ際に注意することはありますか?
A.採精後のカップは温めすぎや冷たすぎると精子の動きが低下します。持ち運ぶ際は人肌程度に保ってください。
- Q.採精後、2時間以内に精子を持って来られないのですが、2時間を超えても大丈夫ですか?
A.採取後2時間以内にお持ちいただくことが理想ですが時間を過ぎてしまった場合に急激に精子の状態が 悪くなるわけではないと考えられます。しかし、採精後長時間経過した場合には受精能力に影響が出る可能性が あるためご注意ください。
- Q.夫の仕事の都合等で、人工授精を行う当日に精子を持って行けません。どうしたら良いですか?
A.事前に精子を凍結保存しておき、当日は凍結精子を融解し人工授精を行うことができます。
くわしくはこちら
- Q.凍結精子で人工授精を行い妊娠した場合、障害をもった子どもが生まれる確率が高くなりませんか?
A.先天性奇形や染色体異常の発生頻度は、自然妊娠と同じであると考えられます。
体外受精について
- Q.人工授精と体外受精の違いは何ですか?
A.人工授精と体外受精では、受精が行われる場所が違います。 人工授精はチューブを使い、精子を子宮の中へ入れます。精子は自力で卵管内まで泳ぎ、卵子と出合 うため自然妊娠と同じ体内で受精が行われます。 一方、体外受精は体の外へ取り出した卵子と精子を、 培養液の入ったシャーレの中で一緒にするため、体外で受精が行われます。
- Q.体外受精をするには、通院回数は何回くらいですか?
A.診察のために2~3回、採卵前々日の注射、採卵日、胚移植日、妊娠判定日の合計6~7回の通院が必要となります。 (※排卵誘発剤を自己注射で行った場合の目安です。)
- Q.体外受精をするには、どのくらい仕事の休みを取る必要がありますか?
A.最低でも採卵日の1日と胚移植日の半日(午後)はお仕事の休みを取ることが必要となります。
- Q.採卵は痛いですか?
A.痛みの感じ方には個人差がありますが、当院では採卵時に静脈麻酔を使用するため強く痛むことはありません。
- Q.採卵後の生活はどのように過ごせばいいですか?
A.採卵当日は車の運転はせず、ご家族に送迎していただくかタクシーをご利用ください。 入浴はシャワーのみとし、夜はゆっくりお休みください。採卵の翌日以降は、通常通りの生活、 お仕事をしていただいて差し支えありません。ただし、強い下腹部痛がある場合は無理せず安静にし、 クリニックにご連絡ください。
- Q.胚移植後はどのように過ごせば良いですか?
A.普段通りの生活をしていただいてかまいません。
- Q.家が遠い・仕事の都合等で、注射に通うのが難しい場合どうしたら良いですか?
A.自己注射もありますので、医師にご相談ください。
- Q.夫の仕事の都合等で、体外受精する当日に精子を持って行けません。
A.事前に精子を凍結保存しておき、当日は凍結精子を融解し体外受精を行うことができます。
くわしくはこちら
- Q.凍結胚移植を予定していますが、自然妊娠を期待して夫婦生活を持っていいですか?
A.凍結胚移植による妊娠と自然妊娠が重なり双胎となる可能性や子宮内と子宮外で同時に妊娠する可能性があります。 凍結胚移植周期では避妊するようにしましょう。
気をつけたい生活習慣
- Q.喫煙は不妊に影響しますか?
A.タバコには血流を悪くするニコチンや一酸化炭素などの有害な物質が多く含まれており、 卵子と精子の両方に影響します。また、妊娠出産にも影響を与えるため、禁煙をおすすめします。
- Q.飲酒は不妊に影響しますか?
A.過度の飲酒により、女性はホルモンバランスが乱れ月経不順や排卵障害につながるとういう報告があります。 また、男性の造性機能にも影響を与える可能性がありますので、過度な飲酒習慣は避けましょう。
- Q.体型や体重などは妊娠に関係ありますか?
A.太りすぎ(BMI 25以上)や痩せすぎ(BMI18.5以下)の状態は、妊娠しにくくなることが知られています。 適正な体重は、BMI【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】で知ることが出来ます。食生活の改善や適度な運動により、 なるべく適正体重を保つように心がけましょう。